子供たちへいっておこう。

美容院に行った帰りに
なにを血迷ったか竹下通りに入ってしまった。
ここを歩いている者たちで
急いでいる者は皆無といってよい。
右の古着屋をみたり
左のタレントショップをみたり
隣を歩く友達をみたりして



その様子はまさに
3歩歩いて4歩さがるだ



そして数年前から見慣れた
黒人さんの勧誘。
全盛期に比べてだいぶ減ったが
まだまだ活動している。


通りの真ん中にあるセブンでお菓子を買おうと思ったが
いまだかつて見たことのない行列だったので
(たしかここのセブンはいつもこうだったと後で思い出した)
あきらめて少し先のマックに行く。




運良く座れたので
チーズバーガーを頬張りながらぼんやりしていると
今まで気にならなかったまわりの喧騒が耳にはいってきた。



まさに中高生のナワバリというだけあって
そのおしゃべりの内容は
「放課後下駄箱の前によびだされてさ」とか
「どうせあの人私になんて興味ないよ」
なんていう青春真っ盛り若さてんこ盛り状態である。



そういえば
自分がその年代だった頃って
なぜか友達以外の見知らぬ子たちの話し声ましてや姿なんて
まったく目にはいらなかった。
自分の狭い範囲が世界のすべてだった気がする。
人の目に映る自分や
まわりにおこる色々な変化が気になるようになったのは
いつからだろう。




傍若無人にふるまって
大人たちから非難の目をむけられても
好き放題するのだ
そんな時期を過ごさないと
将来潔くかっこいい大人にはなれないよ
楽しいいたずらも
我が儘な行動も
必要な勉強なのだよ





なんてことを一人妄想する原宿の午後であった。