ある休日の衝動
今日は起きたら雨だったので
お昼近くまでずっと本を読んだりしてすごし
午後になってからふらりと出掛けた。
雨で湿った湿気の多い新宿を歩いた。
目的だけすませて後はぼんやりとさまよっていた。
その時ふと彼に会いたくなった。
別にひどく落ち込んでいたとか
悲しい気持ちだったとか
人恋しくなったとか
そんな事ではなかった。
いつものような会いたいという気持ちともちがう
彼の存在が必要だと思った。
今この時彼を感じたかった。
うまく言葉では説明できないけれども
甘い恋人同士が持つ感情の会いたい よりも
もっと魂に近い感覚で
彼を求めていた。
でも人にはそれぞれその時の事情があるわけで
すべて望んだ事が叶うわけではない。
むしろそれを思って苦しく過ごす時の場合の方が
はるかに多い。
そんな時 人は一人であるんだな と感じる。
それは普段も心にとめておかなければいけないと思う。
今日はずっと本を読んでいた。
自分が紙になってしまうのではないかと思うくらいに読んだ。
一人も好きである。
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