おばさんを見ておばさん化防止

電車に乗って座っていたら
私の前におばさん2人組が乗ってきてはなしをはじめた。
はじめはさほど気にもならず
持っている本を読んでいたのだが
だんだん本の中身が頭の中を素通りするようになってしまった。



片方のおばさんはほとんど聞き役で、ちゃんと聞いている事が相手に伝わるような返事を
しているのだが
もう一人のおばさんがまあとにかくしゃべるしゃべる
ほとんど息子のはなしだったが
内容はこの場合特に問題ではなかった。



気になったのはそのしゃべりかただった。
典型的なおばさんしゃべり
マニュアルでもあったらほぼ模範的だろう。
そちらに気をとられすぎて読書ができなくなってしまい
たいへんくやしかったので
いったいどんなところがおばさんなのかと
分析してみることにした。



まずはその速度がすごい
立て板に水というんだっけ
さらさらといおうかどろどろといおうか流れるように言葉がでてくる。
それからおおげさな返事のしかた
言葉の端々が妙に色っぽかったりするのが若い子とくらべて見苦しい。
でもしばらく聞いていてだんだん落ち込んできた。
先週女友達とランチを食べにいった時
私はこんなはなしかたしてなかったっけ。
いやしていただろう。




誰もなにもいっていないのに私はその電車を降りたくなった。
早急に対策本部を立ち上げ緊急会議を開かなくては
同類と認めることがあってはならない。
けっこう真剣だ。
他にやることはないのか。