ビルを壊す

私が勤めている会社の道をはさんだ正面にたっていたスキーショップが
数カ月ほど前に閉店した。
その後すぐに解体工事がはじまった。



そのビルはかなり大きいビルで軽く6階建て位の高さはあった。
幅もそこそこあって、これをちまちま壊していくのは相当大変だなと思った。
両隣のビルとのすきまもほとんどなく
爆破なんてもちろん無理で
想像しただけでも気が遠くなった。
第一目の前をたえず車が行き来している。
ウチの会社だってそうとう恐い。
コンクリートのカケラが飛んでくるのではないかとひやひやした。




まもなくトビの職人さんたちが集まり始めた。
最初は内側から壊していくらしく
床を剥がしたりこまごました屑が山のようになっていった。
同時に表側のコンクリートの壁を人の手作業で壊し始めた。
てっきりそのまま最後まで壊していくものだとばかり思っていたので
本当に気が遠くなり
本当に恐怖した。



しかしそれはなにも知らない私の勘違いで(もちろんだが)
それからすぐ四角い板が何枚も何枚も積み重ねられていき
あっというまに大きなビルを覆いつくした。



その囲いの中で日夜解体作業が進められていった。
もちろん前を走る車の上にトビの人やコンクリートが落ちることもなく
ウチの会社も平穏無事で(そうじゃなきゃこまる)
毎日毎日お腹に響くものすごい破壊音や地響き以外は
これといって迷惑することもなかった。
(ホコリはすごかった)



この間ふと見上げてみると あんなに高かったビルはあとかたもなくなっていた。
そしていっとう始めに壊した壁を覆っていたビニールシートが開かれ
今まで内側でどのような事が行われていたのかを垣間見ることができた。



もうすごいのなんのって
壊しっぷり壊れっぷり.半端じゃない。
剥き出しになった鉄が無数に飛び出している。
砕かれたコンクリートの表面が岩肌のようだ。
映画のセットみたいだった。
その前には廃材がうずたかくつまれていた。



それを運び出すトラックがまたでかいのなんのって。
そこにどんどん載っけていくものだからその度にトラックが大きく揺れる。
なんかあったらとまた心配になった。



もちろん今現在も解体作業は続いていて
寒くなる頃くらいには終わりそうである。
またなにか変わった様子が見られたら報告します。
わくわく。


そんな写真はこちらです↓

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