小さい頃読んだ本

思いおこせば私の本好きはかなり小さい頃にまで遡る。
体が弱かったのと
母親が子供の教育に熱心だったのとで
気が付くと家には絵本がたくさんあった。
保育園で読んで面白かった本を親にねだって買ってもらったりもした。
特に つるのおんがえしを欲しがっていたのを
覚えている。
あと 人魚姫も大好きだった。くらげのほねなしの話は くらげが骨を抜かれる場面の絵が載っていないのを非常に残念に思った。


残酷好きホラー好きのルーツはこんな頃からである。



欲しい本を買ってもらえたのはたいがい週に一度病院に行く日だった。
とにかく注射が嫌いだった私は、ゴホンヤサンに連れてってあげるねの
言葉につられた。



少し大きくなって丈夫になっても相変わらず本は好きだった。
もう親もさすがに以前のように本を買ってはくれなくなっていたので
小学校に入ってからは
専ら図書館をハシゴして本を読みまくっていた。
三軒くらいハシゴして
計9冊は読むことができた。
その中で気に入ったものをお年玉で買っていた。
リンドグレーンシリーズとか岩波少年文庫とか。
それらは今でも部屋の本棚に静かに鎮座している。
その頃の私が今の私をみたらかなり羨ましがる事だろうと思う。