新耳袋がやってきた!

ピンポ〜ン
佐川のおじさんと共にやってきたのは
1年間待ちに待ったア・イ・ツ。
今年もきてくれたのね〜
ほおずりしながら再会を喜ぶ私。
(佐川のおじさんには帰ってもらいました。)
なにかというと。そう、怪談好きの私が、これ以上こわいものはないという本
新耳袋第十夜」 なのである。
私くらいこわいハナシ好きになるともうありきたりのハナシでは
ぜんぜんつまらない。
内容もそうだが、文字の佇まい、本から伝わってくる雰囲気、におい
そういったものすべてから 怖さがただよってくるのだ。この本は。
この本に共通してでてくる霊のほとんどが人を驚かすというよりも
遠く、もしくは近くでそっと人を見ていたりするのである。
実はその静かにそこにたたずんでいる怪が、ハナシとしてはいちばんこわいのである。
映画 「シャイニング」にでてくる双子の姉妹の霊を知っているだろうか。
まさにあんなかんじなのだ。

おしむらくは、一番こわかったのが 第一夜から第四夜で、本がでるたびに
尻すぼみになっている事は否めない。
まあしかし、これで最終巻というのはさみしいというか、はじめから第十夜で完結と
公言されていたのできたるべきときがきたというか。

まだ読んだ事のない人には第二夜をおすすめしたい。
はんぱじゃないから。
周りの人に朗読していやがられましたから。

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉
木原 浩勝 中山 市朗
メディアファクトリー (2005/06/17)
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おすすめ度の平均: 5
5 現代の民話