さいきんの私的本屋事情

いまさら言うことでもないが 私は本好きである。
読書家ともちがうな。
本はいつまででも読んでいられるのだが
むずかしい本はなかなか読めない。
ドフトエフスキーもやっと読んだくらいだし。


そんな本好きの私がここ数年利用しているのが
アマゾン、ジュンク堂紀伊国屋などのネットショップである。
たいへん便利である。
ほしい本をとにかくすぐ探せる。
売れているベストセラーなんかだと一番目立つところにどどんとおいてあるので
いいのだが
そうじゃない、出版社の名前さえ聞いたことのない本は、おととい出た物でさえ
探すのに首が痛くなる。
それを探すのが醍醐味なんだよ〜
なんておっしゃる本好き読書家の方もいますが、
それはそれで、いいのだ。たしかに楽しい。
私もふるほんやを何軒もまわり、宝さがしをするのが大好きである。
(なんたって私の勤め先はほぼ神保町!えっへん。)
だけど欲しくてしょうがない本を血眼になって探すのはすきじゃない。
のんびり、ふるほんやのあの雰囲気をあじわいながら
あ、この本欲しかったんだ、ラッキー
というのがいいんである。


ただ、もうかなり昔に絶版になってしまった本なんてのは
アマゾンさんも得意でないらしく、その場合はネットとふるほんやの
両方で(その場合はいたしかたなく)血眼になって探す。


さいきんも、草野心平の絶版本をネットさんのお手柄により
手に入れることができた。
とおーいとおーい九州のふるほんやさんにあった。


そんなこんなで大変活躍しているネットほんやなのであるが、
はずせない利点はやはり、徒歩電車のみの移動手段しかない私が
買って帰れない量の本を
寝ながら
お風呂にはいりながら
テレビをみながら
手にいれられるということだろう。


本屋さんでカートをおしながら本を選ぶのって結構勇気がいるし。
(でもやっちゃうけど)
たくさんの本をレジにおくと店員さんも(少し)いやそうだし。
なんせその本達をつれて帰るのが命懸け。
次の日はかならず肩があがらなくなる。


でもなんかすべて歳のせいかもって気もしてきた。


今日のおすすめはこれです。
この中にも作者が読んだ本が何冊もででくるのだが
そのマニアックなこと!
おもしろそうなこと!

ゆっくりさよならをとなえる
川上 弘美
新潮社 (2004/11)
売り上げランキング: 17,096
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