真夜中の電話

彼と付き合ってから
よく電話で話をするようになった。

初めて電話をした時から
話しているとすごく落ち着く
と感じていた。


ただ頭が良くてテンポがいいのとは違って。

話せば話すほど気持ちがほどけていって
安らいでいく。

彼のやさしい声がじんわりと染み透っていく。

あったかいお日さまの下でひなたぼっこをしているみたいな。

自分の心の琴線に触れる小説を読んだ時みたいな。


いつまでも心地よくて。


なのでいつも
何をこんなに喋っただろうと思う位
気が付くと時間が過ぎている。


おやすみを言う時
ほんのちょっとさみしいけれど

たしかに繋がっていると思えるから


静かに静かにまた明日を待ちながら
眠りにつく。


二人いつまでも一緒にいたいね。