後悔先にたたずとはよく言ったもの

お金が必要になりそうだったので
このたびオークションに出品した。
めでたく2点ほど落札され
それぞれのお客のところに発送した。



発送はいつものようにファミリーマートでおこなったのだが
いつも行く会社の近くではなくて
最近できた近所の店に行った。



代金を支払い
預り票を受取った。
その時一瞬いやな予感がした。
この人発送票をまちがえてつけてしまわないだろうか?
名札には見習いとしてあったので
そんな気がしたのだ。
だけど私はよくいる
外出時に鍵をかけたか火の元は大丈夫か
気になってしまうタチの人間なので
この時もそのテの心配だと一人合点して
その後は気にもしなかった。



しかしそれは気苦労に終わらなかった。
今日帰宅すると父親が
「オークションで落札したっていう人から連絡がきたよ」
と電話番号の書いた紙をくれた。



その瞬間私はものすごい後悔とともにその場にへたりこんだ。
ばかばかばかどうしてあの時自分で発送先を張らなかったんだ
やっぱりあいつにまかせてはいけなかったんだ。
どうしようどうしよう




でもすべて後の祭りで
いくらそいつをせめても無駄である。
私は速攻でお客のところに連絡をし詫びをいれ
返品してもらえるようにお願いした。
お客もいい人で
かえって同情してくれた。
だけどもう一人の方とまだ連絡がとれない。
お腹ペコペコで帰ってきたのに
ご飯どころではなくなってしまった。




文句はいくらでもいいたい。
だけど世の中には真面目にちゃんと働いている人もいれば
そうやって適当に時間をすごしてお金をもらっている輩もいる。
今頃きっと見習いは
自分がそんな重大なミスを侵してしまったなんて
蟻の触覚ほども気付かずにいるのだろう。





とにかく今は一刻も早く連絡がくるのを祈るばかりだ。
ああなんかついてない。